こんにちは
ブログをご覧いただきありがとうございます。
プライベートナーシングコハルです。
今日は、入院中の患者様とご家族様からのご依頼でした。
「緩和ケア病院に転院する前に、一晩でもいいから家の布団で眠りたい」というご希望があり
コハルにご依頼くださいました。
お客様の声をお届けいたします。
※個人情報保護のため内容は変えております。
画像はすべてイメージ画像です。
一時帰宅サポート ご依頼後

最期を過ごす緩和ケア病院への転院が決まったS様
一晩でもいいから
自分の家のにおいに包まれて、慣れた布団で眠りたい
とご希望を口に出され、娘様が叶えてあげたいと、病棟看護師に相談されました。
地域医療連携室よりご依頼を受け、ご挨拶に。
座ることがやっとの状況でしたが
しっかりと目をみてご要望を話してくださいました。
前日娘様と一緒に自宅の清掃をして、布団を干して、シーツを洗濯
「本当はまた住み慣れたこの家で一人暮らししたいと思うんです」
「けれど私も遠くに住んでるし、心配なのでやっぱり安心できる場所にいてほしくて」
せめて一晩だけでも快適な状態で過ごしてもらいたいと
娘様のお気持ちがあふれていました。
一時帰宅サポート当日

そして迎えた当日
出発時刻より早めに行き
整容とお着換えをお手伝いしました。
「化粧水なんて久しぶり」と娘さんが持ってきてくれた化粧水を塗りながらほほ笑んでいらっしゃいました。
キレイなグリーンのカーディガンを着て、リクライニングの車いすに乗って出発しました。
病棟看護師さんたちにも感謝の気持ちを伝えられているS様と娘様
ケアタクシーの中で
今日は茶碗蒸しを食べるのよ
桃を食べるのよ
と嬉しそうにお話ししてくださいます。
タクシーに揺られること20分
自宅につくと
「あ~…この感じ」と目をとじられ、涙をにじませるS様
少しだけいつもの座椅子に腰かけたあとは
リビングに敷いた布団に寝ていただきました。
娘様が茶碗蒸しを作ってくれ、2口
「おいしい~…」と召し上がられました。
点滴は抜いてきていたので、ちょこちょこと水分ゼリーで水分補給です。
夜になるとお風呂の代わりに無理のない程度であったかいタオルで清拭を
足浴、マッサージなどのイブニングケアも済ませると
ぐっすり眠ってしまわれました。
夜間は娘様の隣で、川の字で眠り。
「小さいころを思い出します」とおしゃっていました。
一時帰宅サポート 翌朝

「こんなに眠れたのは久しぶり」
とおっしゃるS様
すっきりしたお顔をみて、娘様も喜んでおられました。
娘さまが離れているときにS様がおっしゃいました
「もう入院生活には戻りたくないな」
「娘の迷惑になるわけにいかんからね。今のは内緒ね」
とほほ笑まれるS様
母娘の愛があふれじんわりとしたものがこみあげました。
微力ながら
願いの一部分を叶えるお手伝いをさせていただき
ありがとうございました。