
こんにちは
ブログをご覧いただきありがとうございます。
プライベートナーシングコハルです。
皮膚科などを受診するともらえる塗り薬(軟膏)。
皮膚のトラブルや傷のケア、皮膚の病気の治療などで幅広く使われています。
しかし塗り方を間違えてしまうと、せっかくの薬効が十分に発揮されなかったり、皮膚を傷めてしまうこともあります。
ここでは、ご家庭で役立つ、軟膏の基本的な塗り方と注意点をお伝えします。
この塗り方であってる?
適当に塗ってしまっていた
そんな方のお役に立てると嬉しいです。
目次
軟膏の基本的な塗り方
1. まず手を清潔に

- 軟膏を塗る前に、必ず手を石けんと流水でよく洗いましょう。
2. 軟膏は「優しくのせて伸ばす」が基本

- 患部に軟膏を「ちょんちょん」と数か所に分けて置き、手のひらや指でやさしく広げます
- 保湿剤や消炎鎮痛剤などの擦り込む必要がある軟膏と、優しく広げるだけの軟膏があります。
擦り込むときもあまり強く摩擦をかけないようにします。
強く擦り込むと皮膚を傷めて水疱ができたり、薬の効果が落ちる場合があります。
3. 適量をしっかり塗る

- 「少し多いかな?」と思うくらいが適量。軟膏の光沢が残る程度に塗るのが目安です。
- 量の目安は「フィンガーチップユニット(FTU)」:チューブから人差し指の先から第一関節まで出した量(約0.5g)が、両手のひら2枚分の面積に塗る量です。
※量の指定がある場合は、医師や薬剤師の指示に従ってください
部位の面積 | 軟膏の量(目安) |
---|---|
両手のひら2枚分 | 人差し指の先から第一関節まで(約0.5g) |
4. 塗るタイミング

- 保湿剤は、1日数回。入浴後や洗顔後など、皮膚が清潔で水分が残っているうちに塗ると、保湿効果も高まります。
- ステロイドの軟膏などは、回数が決まっていることが多いので、処方されたら回数を聞くようにしましょう。
5. 塗る順番(複数の薬がある場合)
- 保湿剤と治療薬の両方を使う場合は、塗る面積が大きい方から塗ります。
保湿剤を塗る面積の方が大きいことの方がほとんどだと思いますので
①保湿剤
②治療薬(例:ステロイド軟膏)
の順番でぬっていきます。
理由は、治療薬を不必要な場所にまで塗り広げることを予防するためです。
6. 傷や潰瘍の場合

- 小さな傷は、清潔な手や綿棒で直接塗ります。
- 大きな傷や痛みが強い場合、傷を外にさらさない方がよい場合は、清潔なガーゼに軟膏を伸ばし、ガーゼごと患部に当ててテープや包帯で固定します。
まとめ

いかがでしたでしょうか
何気なく塗っている軟膏もしっかりと効果をあげるためには、塗り方を守ることが大切です。
皮膚のトラブルは、かゆみや痛み、感染などの辛い症状を引き起こします。
肌を健康に保ち、毎日を心地よく過ごすことができるようお祈りしております。