ネガティブはチャンス?

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こんにちは
プライベートナーシングコハルのブログをご覧いただきありがとうございます。

ずいぶんと肌寒くなってきましたね。
いかがお過ごしでしょうか?

少しでも穏やかな気持ちで過ごしておられることをお祈りしております。

さて、あなたは
「不安」
「怒り」
「心配」
「悲しみ」
「自己否定」
「罪悪感」

などの感情と

どう付き合っていますか?

これらの感情が沸き上がることをネガティブと捉えずに
チャンスであるということをお伝えしたいと思っています。

これは、感情から目を背け、無理にポジティブになれといっているわけではありません。

感情と向き合いつつも、感情に支配されない。
そんな方法をお伝えできたらと思います。

参考になりますと幸いです。

目次

ネガティブな感情とは

ネガティブな感情は、人間ならだれもが持っているものです。

これがないと、元来人間は生き抜くことができなかったからです。
・危険を素早く察知するための恐怖感
・社会的なつながりを保つための悲しみ、罪悪感
・自分や仲間を守るための怒り

言葉がなかったころから感情は存在していました。

イライラしたくない、穏やかな人間になりたい、どっしりしていたいと思っても
人間である限りは、難しいことなのです。

ただ、ネガティブな感情に支配されていては
ジェットコースターに乗っている浮き沈みの多い人生になってしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか

ネガティブな感情は認知の歪みを教えてくれている

「なんかモヤモヤする」
「気持ちが上がらない」
「イライラする」
「腹が立った」

ネガティブな感情を持ったとき
これはチャンスととらえます。


いつも機嫌よく過ごしていたいのに、最悪…
と思っているところに
チャンス
なんて言われたら余計にイライラしてしまいますよね。

けれど、ネガティブな感情は
私たちに認知の歪みを教えてくれる絶好のチャンスなのです。

周りにいませんか?
愚痴を言ったときに
「えーそれは考えすぎじゃない?」
「私はそんな風には考えないな」

はっきりと言ってくれる

同じ出来事なのに、捉え方が全然ちがいます。

なぜなのでしょうか?

それは

その人には、
「認知の歪み」
がないからなんです。

私たちの「認知」の仕方には
過去、特に幼少期から形作られたものが備わっています。

それが歪みになって現れるのです。

認知とは

認知とは
自動思考」と「スキーマ」からなります。

自動思考とは


自動思考」は
出来事があったときに、自動的に頭の中に浮かぶ感覚
瞬時に判断して対処するために人間にもともと備わっているものです。

例えば
「蜂の大群が向かってくる」

ことを想像すると

「逃げなくては!」
(本来は、走って逃げると攻撃されるので、後ろに少しずつ下がっていくのというのが正解みたいですが)
という思考になりますよね。

蜂は危険」という概念が埋め込まれているからこそ
できる対処方法です。


これが、自動思考です。

スキーマとは


「スキーマ」は
自動思考を形作るもととなっているものです。
過去からの経験が活き、恐怖を感じて逃げるという対処をとったり、ミスをしないように準備をしたり
友人の性格を理解して対処したり、自分の性格を理解して備えたり
ということができます。

けれど、
幼少期の育った環境。
例えば、何かを頑張らなければ褒めてもらえない虐待を受けて育った
学校でいじめを受けていたなど

「頑張らなければ認めてもらえない」
「私はいない方がいい」
「周りはみんな敵で信用できない」

などのネガティブなスキーマが形作られてしまうと、
特定の出来事に対して
認知の歪みとしてネガティブな感情が出てきてしまうのです。

認知の歪みとは


認知の歪みとは
現実に対して、かたよった解釈をする思考のくせのことです。

例えば、
・「ミスをしてしまったのでもうこの職場にはいられない」と一つうまくいかなければもうだめだと思う
・「私がこんなに頑張っているのだから、あの人がさぼっているのは許せない」と他者にも厳しい
・「あの人が機嫌が悪いのは、私のせい」と自分のせいにしがち
・「私はみんなに嫌われている」と殻に閉じこもるようになる
返事をあいまいにされたり、挨拶をしてくれなかったことを「私は嫌われている」と思い込む
・「あの人は仕事のできない人だ」とレッテルを貼る

このような極端な考えをすることです。
多かれ少なかれ当てはまることもあるのではないでしょうか?
ちなみに、すこし前の私は全て当てはまっていました(笑)

この認知の歪みがあると
生きづらさを感じたり、孤立したりすることがあります。

では、どのように認知の歪みを解消していけばいいのか
自分でできる方法をお伝えします

認知の歪みを解消する方法

歪みを持っている自分を否定しない

ずっとこの思考で生きてきたから
これが当たり前になっています。
人から「なんでそんな風に考えるの?」なんて言われても
それが当たり前だから」という思考になると思います。

そうなんです。
あなたにとって「当たり前」なのです。

この「当たり前」は長きにわたってあなたのことを守ってくれました

自分を追い詰めて頑張ることで成果を出してきたし
人の顔色を見ることで嫌われないで過ごせたし
人の気持ちがわかるから丁寧に人と接することができたし


この「当たり前」を握りしめていることで、メリットがあったから。

歪みをもっている自分を決して否定してはいけません。

けれど、手放したとき
「こんな軽い世界があったのか」と何にでもなれるような
何でもできるような感覚になります。

それは手放してみないとわからない世界

背負い続けるも手放すもあなたが決めることで
正解なんてないのです。


手放してみたいと思うあなたは、続きを読んでもらえるとうれしいです。

感情を客観的にみる

何かネガティブな感情を持つ出来事があったとき
ず振り返ってください。
紙に書いても、頭で思い浮かべてもどちらでもよいですが
慣れるまでは、紙に書くことをおすすめします。

怒っている人の顔
困っている人の顔
悲しんでいる人の顔


を簡単に書いて

その人が言ってるように吹き出しをつくり、感情を書いてみてください。

それを客観的にみることからはじまります。

あの人は、いつも仕事をさぼっている…
ずるい…
私ばかり頑張ってる。それなのに、給料は同じなんて納得がいかない。
何かばちがあたらないかな。

こんな風なネガティブな感情を持ったとします。
紙に書いて、この人が言っているのを聞いてみてください。

すると、どんな風に声をかけたくなりますか?
「まあまあ」
「あなたが頑張っていることはみんな認めているよ」
「仕事を通して色んなことを学べてるからあなたの方が得だよ」


そんな風な言葉をかけたくなるのではないでしょうか

このように客観的に感情をみることから始まります

歪みに気付く

客観的に感情をみることができたら
歪みに気付く練習をしていきましょう。

その感情に対して

「それは何が問題?」
「なぜ嫌なの?」


と問いかけてみてください。

すると「だって〇〇だもん」と言葉が出てくると思います。

先ほどの例を用いてやってみます。

あの人が仕事をせずに同じ給料をもらっていることが腹が立つ

何が問題?なぜ嫌?

私だけ頑張っているなんて損だもん

なぜ損だと思うの?どうしたいの?

さぼってる人間は罰せられるべきだもん

罰することで、あなたはどうなるの?

気持ちが楽になる

どうして?

公平になるから

どうして公平にしなくてはいけないの?

当たり前だよ
ルールを守らない人間は罰せられるべきなんだ
公平にすべきなんだ

進めていって
「当たり前」「~べき」という言葉が出てきた時点でストップさせてください

そして、問いかけてみてください。

「その当たり前」は本当に「当たり前?」
「その~べき」は「本当に必要?」


当たり前、~べきと出てきたということは、認知の歪みがあるということなんです。

どうですか?

これを歪みと言うなんて!!
どういうこと!?

と怒りがこみあげてきませんか?

認知の歪みから抜け出す

この例は、「罰スキーマ」と言われる
ルールを破ったり、失敗をしたら罰を与えるべき
というスキーマです。

自分にも他人にも厳しいことが多く
幼少期だとこれを握りしめていることで、
両親や先生から「まじめなよい子」というラベリングをされて
褒められて過ごすことができました。

学生時代、ルールを破る子には、罰が与えられていましたから。
しっかりと公平感、そして優越感を味わうことができていたわけです。

しかし、
社会人になったらそうはいきません。
理不尽なこと、不公平なことが山ほどありますよね。

普段さぼっているように見える人なのに、出世したり、独立して財を得たりなんてことがよくあるわけです。

そんなときに、このスキーマを握りしめていると、許すことができなくなり
生きづらくなります。


これが顕著に出やすい方は
「厳しい環境で育った」
「兄弟が多い」

です。

厳しく育ったからこそ、自分を律する癖がついていたり、「~べき」が根強く残っていたり
ルールを破った兄弟を親に報告し合い、罰を受けたり、受けさせたりすることで公平感を維持してきたのです。

前置きが長くなりましたが、
これを抜け出すには、

「~べき」「当たり前」
本当にこれってそうなの?


疑ってみることです。

または
「そんなこと考えたこともなかった!」
と言う人になりきってみる

どちらかやりやすい方法でやってみてください。

繰り返すうちに少しずつ思考の癖から抜け出すことができるようになりますよ

ネガティブはチャンス まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございました。
認知の歪みは誰にでもあることです。
ネガティブは認知の歪みを教えてくれて
更に生きやすくしてくれるものです。


あなたやあなたの周りの人が穏やかに過ごすことができるよう心からお祈りしております。

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