緩和ケアって最期のケアなの?

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こんにちは
プライベートナーシングコハルのブログをご覧いただきありがとうごいます。

さて あなたは緩和ケアと聞いてどのようなイメージをもちますか?

「最期のケア」
「治療ができなくなった人が受けるケア」
と言うように思う方も多きのではないでしょうか

今日は、緩和ケアとは一体なんなのか
そのケアを受けるひとはどんな人なのか
どのようなケアなのかをお話ししていきたいと思います。

医師や看護師から緩和ケアをすすめられて驚いている
ショックを受けている

そんな方の心が軽くなればうれしいです。


目次

緩和ケアってそもそも何?

では、まず緩和ケアってそもそも何なのか。
を話題にしていきたいと思います。

こちらは、WHOの定義です。

「生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOL(生活の質)を、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し、的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。」

専門的な言葉がたくさん並んでいるので、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

まず、こちら

「生命を脅かす病に関連する問題」とは

できる限り手は尽くしますが・・・

そんな…
病気がもう治らないなんて
今までの生活に戻ることは無理なのか…
家族のこと、仕事のこと、お金だって
どうすれば…

命にかかわる病気だと告げられたとき
人は、頭が真っ白になり、その後に家族のこと、仕事のこと、お金のことなど自分自身が抱えている責任についてどうすればよいかと
途方にくれます。

そのときに
痛みや息苦しさなどの症状が出ていると
さらにその苦痛は増します。

これが、生命を脅かす病に関連する問題
です。

QOL(生活(生命)の質)とは

次にQOLについてお話ししていきます。
こちらは、よく聞く言葉だと思います。

ライフハックなどの暮らしに関連した便利グッズの紹介などでもよく使われていますので、
医療福祉関係者でなくても、耳にすることも多いのかなと思います。

このQOL
実はとても奥深いんです。

ひとことでQOLといっても、その内容は十人十色です。

例えば同じ年代の同じ病気の男性がいたとします。
少しずつ、今まで通りの生活をすることが難しくなってきました。
そのときに大切にすることはこんなにも違います。


リハビリとか病院とか、時間に縛られたり、人の言うことを聞かないといけないのは嫌だ。
こうやって家でお酒やたばこを楽しんでいたいよ。

最期まで自分でトイレに行きたいし、外に出て散歩も楽しみたい。
リハビリをしっかり受けて頑張るよ。

同じ年代で同じ病気で、同じ症状でもこんなにも人によって違うのです。
その方にとって大切にしていること
それこそがQOLなのです。
これは事実として扱うべきで、決して否定するものではありません。

緩和ケアとは、その方の大切にしたいことを一緒に大事にするケアなのです。

いうなれば、をみるのではなく、をみるケアなのです。

緩和ケアってどんなことをするの?

ここまでで、緩和ケアとは何かを話してきました。

では、具体的にはどんなことをするのかをお伝えしたいと思います。

緩和ケアとは、その人の大切なことを大事にするケアだとお伝えしました。
そのため、その人自身をしっかりと深く知らなければ成り立たないことケアなのです。

それは、体のことだけではなく、こころのこと、家族のことすべてを知ることからはじまります。


まずは身体のこと

緩和ケアがよく勘違いされがちなのが、心理カウンセリングのようなことをする。と思われがちです。
これは一般の方だけではなく、医療福祉従事者も誤解していることがあります。

緩和ケアの定義の中にあった
「痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題」
これを対処していきます。
言えばその方のすべてです。

特に一番重要なのは、身体のことです。
なぜかというと、身体の症状が辛いといつも通り生活ができず、症状に支配されるようになり、精神的な苦痛につながります。
そのため、まずは身体の症状の緩和からはじめるのです。

もちろん精神的な辛さが身体の症状につながっていることもあります。
心裏一体だからです。
私たちはそのようなことも鑑みながらアセスメントをすすめていきます。

そのために緩和ケア医や緩和ケア認定看護師は、からだに関する幅広い知識を持ちます。
その方にとってのQOLを大事にするためにリスクを逃してはならないからです。

例えば
足がすこし痺れます。
という訴えがあったとします。

私たちはこれが麻痺の前兆かもしれないと疑います。
「最期まで自分の足でトイレに行きたい」というその方のQOLを大事にするために必要な知識なのです。

そんな細かいことまで聞くの?
そんなに触れるの?
とよく聞かれますが、すべては丁寧にからだをみていくためなのです。

こころのこと

こころと身体はつながっていることはご存じだと思います。
心からくるからだの辛さ
身体からくるこころの辛さ
日々の臨床現場でよく目の当たりにすることです。

これを見極めるのが緩和ケアです。
本人も無意識のこともあるからです

気持ちを聞いて「辛いですね」などと共感するだけではなく
そこからその方が力を発揮するためにどのように引き出していくか、支えていくかが肝になります。

大学病院や総合病院では、緩和ケアはチームになっていることが多くあります。
必要であれば心理士と連携してその方のQOLを大事にするためのアプローチを行っていきます。

家族のこと

緩和ケアの対象は家族も含まれることは定義でお伝えしました。
家族は第二の患者と言われているように的確なケアされるべき存在です。

とくに命にかかわる病を抱えている場合
一番近くにいる家族に甘えて辛く当たったりすることがよくあります。
家族は「一番つらいのは本人なんだから」と我慢してしまいます。
そして、ご家族が心身を崩してしまうことはよくあることです。

そんなご家族を対象に緩和ケアを行います。
守られた空間で、診察やカウンセリングを行います。

緩和ケアはいつ受ける?

では、次に緩和ケアは病気のどの段階のときに受けるのかをお伝えします。

テーマで書いたように「最期のケア」と誤解されやすい緩和ケアですが
今までの説明でもあったように「その方のQOLを一緒に大事にするケア」ですので
病気のどの段階でも対象です。

いつ受けるか
答えは簡単です。

からだやこころが辛ければ受けたらよいのです。

「もうできる治療がなくなったので、今後は緩和ケアにいってください」
と言う医療者もいますが
そもそも治療の段階とからだやこころの辛さは関連していません。

そのため、治療がはじまったから緩和ケア、治療が効かなくなってきたから緩和ケア、治療が終わったから緩和ケア
という枠組みはないのです。


「治療をがんばるため」
「気持ちを落ち着けるため」
「日々の生活を大切にするため」
のパートナーとして
緩和ケアを利用しましょう。
受ける理由は人それぞれでよいのです。



家でも受けられる緩和ケア

それでは、緩和ケアはどこで受けられるのかをお伝えしていきたいと思います。

実は緩和ケアは、大きい病院だけでなく、「自宅で医師の往診や訪問看護を受けながら緩和ケアを続ける」という選択肢もあります。​

緩和ケアが「その方の大切にしていることを一緒に大事にするケア」であることは何度も伝えてきました。
そのため、自宅で最期まで過ごしたいと考える方やそのご家族を応援し支え続けることを緩和ケアそのものなのです。

家族が働いている、病気がちで、家でみることができない
という方も不可能なことは決してありません。

プライベートナーシングコハルは、緩和ケア認定看護師としての豊富な経験から
訪問看護や訪問診療、ケアマネジャーと連携しながら、
あなたとご家族に寄り添います。

「願いを叶えてあげたいけどどうすればいいかわからない」とすべて抱え込むのではなく
ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

緩和ケアは、治療の時期に関係なく、からだやこころが辛いと感じた瞬間から受けられるケアです。

ご本人だけではなく、ご家族も受けることができます。

緩和ケアは、“最期のケア”ではなく、“今を大切に生きるためのケア”です。​

あなたや大切な人が、少しでも楽に、少しでも自分らしく過ごせるように――
緩和ケアという選択肢を、心のどこかに置いておいていただけたら嬉しいです。​

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