
こんにちは
ブログをご覧いただきありがとうございます。
プライベートナーシングコハルです
今日はよくあるご質問
「CVポートをした方がよいか」
ということについてお話ししていきたいと思います。
お悩みの方の参考になりますと幸いです。
CVポートとは

まずは、CVポートとは何なのかということについてお伝えしていきます。
CVポートは
(正式名称:中心静脈ポート)は、薬剤の投与などのために、鎖骨の下や腕に梅くらいの大きさのポートという機器と細い管を埋め込む方法です。
皮膚の下に埋め込むため、局所麻酔での手術が必要になります。
CVポートのメリット

- 何度も刺される痛みからの解放
点滴や注射のたびに腕の静脈を探して針を刺す必要がなくなります。血管が細い方、探しにくい方、もろくて漏れやすいかたにはメリットがあります。
また、刺激が強い薬や抗がん剤、カロリーの高い点滴でも、血管痛や血管炎の心配がほとんどありません。 - 簡単・確実な投薬や採血
ほとんどが、一回の穿刺で確実に薬剤を体内へ安全に投与でき、医師の見解にもよりますが、採血にも利用可能なことがあります。
※まれにポートの設置位置によって、穿刺が困難な場合があります - 日常生活の自由度があがる
埋め込まれたポートは目立ちにくく、入浴もOK。あまりにも鎖骨や腕をはげしく動かす運動は断裂の危険があるため推奨されませんが、大抵の運動には制限はありません。 - 家でも使える
在宅医療(訪問看護や往診、訪問診療)が入れば、手からの点滴でももちろん受けることは可能ですが、ポートの場合は、点滴をしながらでも家事や趣味のことができるので、在宅に最適と言えます。ポンプを使って抗がん剤を自宅に帰っていれる場合も、手技さえ確率できたら、自分で針を抜くことも可能です。
CVポートのリスク
次にリスクについて説明していきます。
- 手術が必要
ポート埋め込みのために30分〜1時間、局所麻酔で手術を受ける必要があります - 合併症のリスク
極めてまれに手術時に出血、気胸、血腫、感染、カテーテル詰まりや血栓が報告されています。埋め込み後も定期的なメンテナンス(数週間毎に水を通す処置)が必要です。 - 精神的な抵抗感
「からだに機械を埋め込むなんて」と抵抗を感じたり、辛くなる方もおられます - 感染や血栓や詰まりの可能性
まれですが、ポート周囲やカテーテルに感染が起こる場合があります。その場合は、ポートを抜く処置が必要なケースもあります。
また、点滴後の水通しが甘いと詰まりを起こす場合もあります。
CVポート入れた方がいい?
メリットデメリットをふまえたうえで、あなたやご家族がCVポートを入れた方がいいかについてお話ししていきたいと思います。
抗がん剤治療中
血管痛や血管炎の出やすい抗がん剤
抗がん剤の種類によっては手の細い血管だと血管痛が出る場合があります。
その痛みは少し触れただけでも飛び上がるほどです。
その場合はポートをいれることで緩和することができますのでおすすめします
血管が細く もろい
前述のような血管痛や血管炎が出ないタイプの抗がん剤の場合でも、漏れてしまうと最悪の場合壊死してしまう場合があります。
そのリスクを考えると、血管が細くもろい場合は、ポートをいれることをおすすめします
高カロリーの輸液が必要な場合
胃腸の消化吸収機能が原因で、高カロリーの輸液が必要になる場合、ポートをおすすめされることがあります。
これは、手の細い血管であると高カロリーの輸液をしてしまうと耐えきれずに血管炎をおこしてしまうためです。
ただ、これも考えようで、終末期で食べられなくなったからといって高カロリーの輸液をすすめられることがありますが、
そのような状態でただ大量のカロリーや水分をいれてしまうと、吸収できずに浮腫みに代わり、体のだるさや辛さが出てしまう可能性があるため、時期に応じた対応が必要です。
終末期の場合で水分がとることが難しくなってきたとき、お腹や太もも、腕などの比較的脂肪があるところの皮膚の下に点滴を留置し、皮下でゆっくりと吸収させる方法をとることがあります。
ご家族からするとこんなに少ない量で大丈夫なのか、苦しくないのかと心配になることがありますが、必要最低限の量を穏やかに吸収させることで余計な浮腫みがでず、喉の渇きも最小限で苦痛が少ないことがほとんどなのです。
まとめ
ここまで、CVポートのメリット、デメリットとそれを踏まえたうえでどのような方が入れた方がいいのか
ということをお話ししてきました。
今の状況と今後考えられる未来の状況。生活やお気持ちの面。
その方にとって多種多様だと思います。
しっかりと説明を受けたうえで納得したうえで決められることをおすすめします。
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