
こんにちは
プライベートナーシングコハルのブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、治療終了と告げられたら、もう終わり?というテーマでお届けしていきたいと思います。
一縷の望みで頑張ってきた治療の終了を告げられると
誰もが「もう終わりなんじゃないか」と真っ白になってしまいます。
今日は、事例を用いながらお話ししていきます。
治療終了を告げられて、辛いお気持ちでおられる方の力になれますように
治療終了とは
例えばがんの場合、抗がん剤にがん細胞が慣れてしまい、勢いが抑えきれなくなった状態かつ、使用できる抗がん剤の種類がなくなってしまった場合を治療終了と言います。
このまま、効かない抗がん剤治療を続けても正常な良い細胞だけを破壊してしまい、副作用ばかりが出てしまうからです。
てんびんにかけた時に、デメリットが多ければ治療終了の判断となることが多くあります。
治療終了を告げられたときの心理
ここで事例をあげます。
40代 男性 肺がん
両親と三人暮らし
草野球チームに所属しており、野球観戦やプレイが趣味
2年ほど治療を頑張ってきたが、がんの勢いが強く治療終了となった。
治療の副作用で食事が摂れず、痩せてしまい、ふらつきが強いため、両親付き添いのもと、車いすで診察を受けていた。
(治療終了を告げられた後)
もう何の希望もなくなってしまった…
親よりも先に死んでしまうなんて申し訳なくてたまらない。
もうどうにでもなれと思う。
病院には通わずに家にいることにするよ。
訪問看護や訪問診療の体制を整え、1週間後の訪問時(訪問看護師さんからの情報)
2.3日は自分の部屋に閉じこもってたよ。けど、久しぶりにお腹が空いていることに気が付いたんだ。
母親がうどんを作ってくれて。
今までは副作用で味もわからなかったけど、出汁の味が少しわかるようになっててね。
あ~もう体を痛めつけることは終わったんだと思いました。
これからは、好きな物を食べて、好きなことをしようって
1週間ほどの間にご両親の支えのもと、気持ちに折り合いをつけることができていました。
すると
しばらくすると
大好きなキャッチボールをできるようになっていたのです。
草野球チームの友人がたびたび訪ねてきては、野球の話やキャッチボールをして過ごし
練習の参加への計画を立てるようになりました。
副作用中心の生活から生きることを味わう生活へ
車いす生活だった方が、大好きな野球を再開することができるようになり、
生きることを再び味わうことができるようになりました。
治療を無理にでも続けていた場合と、終了した場合で生きる長さがどうなったかは誰にもわかりません。
しかし、生きる質は高まったことは事実です。
何が正解か
これも人それぞれです。
治療の副作用に最期まで耐え続けること、最期まで頑張り続けることがよいという方もおられるでしょう。
決して否定はしません。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
正解がない人の生き方、人生の歩み方ですが
治療終了を告げられて、希望がなくなったと辛い気持ちでおられる方の支えになれると幸いです。
あなたはよく頑張られました。
すぐに気持ちを切り替えることは難しいでしょう。
少しずつあなたのこころとからだを取り戻していきましょう。

