在宅でのお看取りには自費看護が必須?

  • URLをコピーしました!

こんにちは
プライベートナーシングコハルのブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、在宅看取りについてお話ししていきます。

日本では元来、自宅での看取りがほとんどでしたが、病院の増加に伴い病院でお亡くなりになることが当たり前の世の中になりました。
しかし、2025年問題を迎え、徐々に在宅看取りが増えてきています。

今日は、そんな在宅でのお看取りに対して自費看護がどのように役立つのか
制度内の訪問看護との位置づけの違いについてお伝えしていきます。

在宅でのお看取りを選択肢のひとつとして考えておられる方の参考になりますと幸いです。

目次

在宅でのお看取りの流れ

まず、在宅看取りの流れについて説明していきます。
入院中である場合
①病院の相談員が要望に応じた調整を開始
患者さんやご家族様のお気持ちや、医師や病棟看護師から病態の情報収集を行ったうえで、適切な訪問診療所や訪問看護ステーションの調整とケアマネジャーと連携し福祉用具などの調整をすすめていきます。

②退院前カンファレンスの実施
その方に関わる関係各所が一度に集まり、患者さんとご家族様と一緒にカンファレンスを行います。
そこで、在宅看取りに関して更に必要なことを洗い出し、すすめていきます。

③医療的ケアや介護の手技の練習
退院後にスムーズにできるように介護するご家族様へ、介護医療ケア技術をお伝えします。

④医師の紹介状、看護師の申し送り(看護サマリ―)の準備
退院までに間に合うように作成します。医師の紹介状や訪問看護師への指示書は別途文書料が発生します。

④退院前の清潔ケア
退院に向けて病棟看護師が、点滴や尿の管を入れ替えたり、ひげを剃ったり清潔ケアを行います。
※病院の方針によります。また、他患者の急変など不測の事態があるときはできないこともあります。

⑤退院
ついに退院当日です。
大抵の訪問診療クリニックや訪問看護ステーションは帰宅直後や同日に訪問されることが多いです。
この日までに、ケアマネジャーがベッドや点滴棒、尿瓶など必要な福祉用具を入れ準備万端にしています。
帰ってきた瞬間、患者さんとご家族様はすごく穏やかな素敵な笑顔をされます。
この瞬間が毎回涙があふれそうになります。

在宅看取りの実際

退院までの流れまでお伝えしたところで、実際についてお伝えしていきます。
在宅で過ごすということは、ご自身の家に帰ってこられた安心感を感じながらも、ずっと医療者が傍にいない不安感も感じます。
その不安感を払しょくするために、医療保険や介護保険の点数を目いっぱい使い、医療・介護サービスをいれていくのですが、どうしても隙間時間はでてしまいます。
状態が安定していたらよいのですが、容体が悪化したとき、この隙間時間こそ、ご家族が恐怖感や不安感がつのる時間になります。

そんなご不安をゼロにするためのサービスが、保険外(自費)看護サービスです。
保険外看護は、長時間や夜間でもOK、買い物代行もOKという何でもありの看護サービスです。
続いて、どんなことができるのか、その位置づけについてお話ししていきます。

保険外(自費)看護サービスの位置づけ

保険外看護は制度内の看護とは違い、時間の制約がなく看護の「なんでもやさん」と言われるサービスです。
そして、制度内の訪問看護と訪問診療、ケアマネジャーと連携をとってご利用者様をみていきます。
位置づけとしては、より家族に近い存在というとわかりやすいかもしれません。
「娘(息子)がたまたま看護師だった」といったイメージです。
コハルでは、ご利用者様にこのように説明しています。
○容体変化や急を有するとき、訪問看護の契約に関することは、訪問看護ステーションへ
○夜中に訪問看護ステーションに電話するまでもない疑問や医師への質問の方法、介護や医療的ケアのアドバイスや辛いときなどは夜中でもLINEをしてください

ただこれも、押し付けではなく、こんな選択肢もあるという説明にとどめています。
コハルをどのように位置づけるかは、ご利用者様やご家族様が決めることですから。

きれいごとではない現実の話し

在宅看取りと聞くと、どこか美化されたような、ご家族の後悔が残らない最善の方法のように聞こえるかもしれません。
もちろん、最期のときを家で過ごすことは、とても素晴らしいことです。
それを決意されたご利用者様とご家族様の支えになれたら嬉しく思います。

しかしながら、きれいごとだけではすまされないこともあります。
その一つが、予後の不明確さです。

予後数週間だから在宅看取りのために帰らせてあげよう
と決めたとしても
それよりも予後が伸びる場合があります。
もちろん、1日でも長く生きることはご家族様にとっての願いです。
しかし、回復していく希望がみえない中での医療的ケアや介護、長い夜、睡眠不足、家のこともままならない、家庭を犠牲にして介護に専念している。
そんな状態が続くと疲弊し、気持ちも限界になってしまうこともあります。
早く終わらせたいと思う自分自身に自責の念をもちながら、いつまで頑張ればいいのかという葛藤の中で苦しみます。

そんなときに安心材料となるのが、自費看護です。
ご家族様に代わり、ベッドの隣に布団を敷いて付き添い、ご家族様はしっかりと休んでいただきます。
しっかりと休んでいただいたうえで、必要であればお話しをゆっくり伺う時間をとっています。

するとまた頑張りすぎずに介護に戻ることができるのです。

しかしながら、自費看護は「自費」という名前の通り、ご利用者さまの金銭的負担が多いものです。
これもきれいごとではなく、ずっと自費看護が付き添うと莫大な費用となってしまうことは免れません。

自費看護の金銭的負担とプランについて

もちろん、ご家族様に休んでいただいたり、安心をお届けするため、ご利用者様に最適なケアをするため、自費看護は自信をもっておすすめするサービスになります。
しかし、きれいごとばかり言っていられないのが金銭的な負担です。

コハルではご依頼を受けた時、金銭的負担についてのご要望を伺うことにしています。
「いくらかかってもいいから絶対に在宅で看取りたい」
「費用は最低限に抑えたい」
「〇〇円までなら大丈夫」
など、
そのご要望に応じて、プランを考えていきます。

例えば、「いくらかかってもいいから絶対に在宅で看取りたい」という場合。
ご要望に応じて必要時サービス提供に入らせていただきます。

次に、「費用は最低限に抑えたい」という場合
ご要望に応じてここぞというときに入ります。
そして、介護力に不安がある場合は、在宅看取りへの気持ちが揺らいだときに備えて、バックアップしてくれるショートスティ先を確保することを提案し、了承を得たうえで、ケアマネジャーに相談します。

そして、「〇〇円までなら大丈夫」と予算が決まっている場合。
この場合、とても難しいのですが、病態やせん妄の状態、予後を注意深く予測したうえで入るようにします。
しかし、予後の予測は本当に難しいです。
予後を短く見積もり、集中的に訪問し予算オーバーになってしまうパターン、反対に長く見積もっていた予後予測が外れ、肝心のお看取りのときに傍にいれずご家族様にご不安な思いをさせてしまったケースもありました。

このように金銭的な事情は人それぞれです。
これらをしっかり話し合ったうえで決めていくことで、ご家族様は安心して介護に取り組むことができるのです。

在宅看取りならコハルの自費サービスをプラス

コハルの自費サービスが在宅看取りに最適な理由をお話ししていきます。
①看取りの豊富な経験がある緩和ケア認定看護師である
②ご利用者様やご家族様の身体、精神、金銭面などの多角的な面からみることができる
③制度内の訪問看護ステーションや訪問診療医、ケアマネジャーと丁寧な連携をはかり、チームの方針を遵守する

まずは、お気軽にご相談くださいませ





よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次