こんにちは
プライベートナーシングコハルです。
先日万博のお付き添いサポートをさせていただきました。
ご利用者様は、元来とってもアクティブな方。
病気になってしまい車いす生活になったのをきっかけに通院以外の外出はせず引きこもりがちでした。
もう一度色々なところに行きたい!とそのサポートにとコハルを選んでくださいました。
数ある事業所の中で当社を選んでいただいたこと、本当にありがたいことです。
ご利用者様の「ワクワク」と「行けてよかった!」を叶えられるよう微力ながらケアさせていただきました。
コハルの外出サポートってどんなもの?
実際何をしてくれるの?
と疑問をもっておられる方が、活動内容を想像できるようお伝えしていきたいと思います。
また、車いすで万博に行かれる方の参考になりましたら幸いです。
事前訪問と医療的ケアの打ち合わせ

ご利用者様が、日々どのような生活リズムで過ごされているか、現在の症状やそのメカニズム、その対処方法、使用している薬剤やその効果など、外出に向けてしっかりと情報収集する必要があります。
医療的ケアに関しては、医師に指示書をいただき、訪問看護ステーションから情報収集を行いました。
医療的ケアと一口に言っても、長年培われてきたご本人とご家族のやり方は十人十色です。
さらに外出時において、自宅にいるときと同様のケアができるようにしなければ、安心して外出していただくことは難しいと考えます。
そのため、まずは、訪問し、しっかりとお話しを聞かせていただき、ご利用者様にあった方法での医療的ケア、外出時のシミュレーションを行いました。
ご家族様も一緒に考えてくださり、大変助かりました。
このように医療チームとご本人、ご家族と一丸になって、ご本人の外出に対する不安がひとつでも消えるようにケアさせていただきました。
大阪国際万博会場の下見
提携している介護タクシーと一緒に下見にいきました。
車の揺れはどうか、強いカーブはないか
ご利用者さまの症状にあわせてしっかりと観察していきます。
また、ご利用者様の体験したいパビリオンを予約し、実際に入ってみて車いすが問題なく通過できるか、所要時間はどれくらいか、現地の気温や湿度はどうかなどを見てまいりました。
そして、何よりご利用者様が不安に思っておられたのが、医療的ケアができる場所の確保でした
選択肢のひとつとしてあがったのが、カームダウンルームです。
カームダウンルーム

画像は、静けさの森ゾーンのカームダウンスペースです。
会場内に合計41か所設置されているそうです。
万博スタッフに相談したところ、こちらでの医療的ケアをすすめられたのですが、実際に入ってみると照明が薄暗く、医療的ケアには向かない印象でした。
従来、パニック障害や発達障害の方が外部の音や視線を遮断し、気持ちを落ち着かせるために作られたものです。
あまり明るい照明だと感覚過敏の方にはお辛いでしょうから、医療的ケアをする場所として向かないのは当然のことですよね。
次に提案していただいたのは、救護所です。
救護所
万博会場内には救護所が8か所あります。
救護所に行き、相談したところ「学校などの団体」での医療的ケアは事前予約できるそうです。
一般の場合は当日、場所があいているかを確認すること、急患が多い場合は使用することができない。
ただ、8か所もあるので、どこかは空いているだろうとのことでした
※救護所は撮影NGですので、写真はありません
すこし不安が残りますが、当日は早めの行動をこころがけ、8か所の救護所に聞きまわる覚悟でいこうと思いました。
万博会場内 障害者用トイレについて

次に不安だったのが、お手洗いのことです。
会場内には、車いす対応の多目的トイレが45か所あります。
そして、介助用ベッドも完備されており、障がい者の方に優しい作りになっておりました。
清掃も行き届いており、安心して利用できるなという印象でした。
車いすが通行困難なパビリオン

万博会場内は、言わずもがなバリアフリーで車いすの方に優しい作りになっております。
ただ、ひとつ車いすが向かないパビリオンがありました。
それは
スイス館
入口に素敵なスイスの街並みを形創った切り絵
すすんでいくと大きくキレイなシャボン玉の演出
ととっても素晴らしかったのですが
絨毯の床、急な坂道、狭い通路、遮光のための暖簾式の重たいカーテン
と車いす通行にはかなり辛い環境でした
車いすで行かれる際は2人以上の介助者をつけることをおすすめします。
万博 当日
サプライズでお渡しした手作りのミャクミャクストラップ
出発前の不安な表情から一変し、とっても喜んでくださいました

そして、出発
前回の万博との違いや、思い出などたくさんお話しくださり、満面の笑みをみせてくださいました。
気温が高く熱中症のリスクがあったため、バイタルサインの測定の強化とアイシング、経口補水液の補給などしっかり管理させていただきました。
安全に、安心して1日中楽しんでいただけたようで、帰路はお休みになるかと思っておりましたが、
とっても元気でたくさんお話しくださいました。
素敵な笑顔や嬉しそうなご様子を拝見することができ、とても幸せです。
この日のために関わってくださった、ご家族様、医療チームの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか
コハルでは、単発でご依頼いただいた場合も
ご利用者様が当日まで、不安を一つでも減らし、「ワクワク」できるよう精一杯調整させていただいております。
「昔のように外出をたくさんしたい」
「もう一度行ってみたい」
と思っておられる方
そして
「またあの笑顔がみたい」
と考えておられるご家族の方
コハルでは、その希望を叶えられるよう精一杯サポートさせていただきます。
ぜひお気軽にご連絡くださいませ